知っているとより楽しめる、リトグラフについて

やまアートギャラリーの山本です、

今回は、当店が取り扱っている
『リトグラフ』について
簡単にご説明しようと思います。

まず、
『リトグラフとは?』
という話なのですが

リトグラフは、
石版画とも呼ばれていて
平らな石の上に絵を書き、
印刷する版画の一種です。

平らな版面のまま印刷する為に
平版とも呼ばれています。
現在では金属板等も使用しています。

ちなみに、当店で取り扱っている
トム・エバハートのリトグラフ作品がこちら

トム・エバハート作品 『DOG BREATH』
この作品の詳細は、タイトルをクリックして
やまアートギャラリー商品ページにてご確認ください。

リトグラフは
版画の一種なのですが
版面を彫ったりしません。

「では、どうやって印刷するの?」
と、思いますよね?

まず、版画と聞いて思い浮かぶのが
小学校などで経験する、
木の板と彫刻刀を使った版画だと思います。

その場合、インクが付く面と

彫刻刀で削った部分でインクが
付かない面があることで絵になります。

ですが、リトグラフは削らないので
どうやって絵を表現するかというと
削る代わりに、
油と水とが混ざらない性質と
化学反応を利用して
インクが付く部分と付かない部分を作ります。

そして、版面の上に紙を置き
プレス機で圧をかけて印刷することで
絵ができあがります。

次に
『リトグラフの特徴』について

クレヨンや鉛筆タッチの線や、
筆を使った水彩タッチ、滲みなども
表現することができるので
アーティストが表現したいタッチを
ほぼそのまま紙に刷ることができる特徴があります。

ただ、残念なことにリトグラフの印刷機は
老朽化によって現在では
ほとんど使われておらず

『シルクスクリーン』や『ジークレー』という
製作技法に移行していっています。

そのため、リトグラフ作品は
新しく製作されることは滅多になく
年々希少性が高まっています。

当店では、そんな貴重なリトグラフ作品を
数多く取り揃えておりますので
ぜひ覗いてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です