【名画が、壁で溶けだす】MADSAKI『Mona Lisa 3P』オフセットリトグラフのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
この記事でわかること
- MADSAKI『Mona Lisa 3P』──名画モナ・リザを塗り替えた限定版画の概要と希少性
- 村上隆が見出したアーティスト、MADSAKIの経歴とスタイル
- 世界一有名な微笑みを『空白』にした、挑発と敬意の同居
- スプレーが生む『ぼかし』と、垂れた黒い雫の技法
- 青・灰・白の色彩が体に起こす反応
- 3パターンの額装提案と空間シミュレーション

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、MADSAKI氏の『Mona Lisa 3P(Inspired by Leonardo da Vinci)』という作品です。
誰もが知っているあの微笑みが、スプレーの線でにじみ、目もとから黒い雫となって、すっと下へこぼれ落ちていく・・・
そんな『こぼれ落ちる微笑』を、名画のど真ん中に据えた一枚なんです。
背景の青い風景も、まとった衣も、輪郭がやわらかくぼやけて、まるで記憶の中のモナ・リザを見ているよう。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、思わずくすっと笑って、その次の瞬間、少しだけどきっとしたんです。
「笑っているのか、泣いているのか」と。
世界一有名な顔から表情そのものが抜き取られて、白い空白だけがぽっかり残っている。
見るたびに、こちらの気分がそのまま映り込む、そんな不思議な作品です。
今日この作品を知っていただけたら、名画を『崩す』ことが、こんなにも新しい表情を生むのかということを、体感していただけると思います。
この作品はやまアートギャラリーで取り扱い中です。商品ページのURLは記事内のリンクからご覧いただけます。
村上隆が惚れ込んだ、越境のペインター
MADSAKIは、1974年に大阪で生まれ、6歳でアメリカ・ニュージャージーに渡ったアーティストです。
その後30歳までをアメリカで過ごし、名門パーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業しています。
日本とアメリカ、二つの土地のあいだで育った感覚が、彼の作品の根っこにあるんですね。
そんな彼を世に押し上げたのが、現代美術家の村上隆でした。
MADSAKIは村上隆が主宰するカイカイキキギャラリーに所属し、2017年の個展『HERE TODAY, GONE TOMORROW』で大きな注目を集めます。
歴史的名画や誰もが知るキャラクターを、スプレーで大胆に描き直す。
その挑発とユーモアが同居するスタイルで、いまや国内外で引く手あまたの人気作家なんです。
そんな彼が、西洋絵画の頂点ともいえるモナ・リザに挑んだのが、本日の一枚です。
数字で見る『Mona Lisa 3P』
まず、この作品の基本情報は以下のとおりです。
- 作品名:Mona Lisa 3P(Inspired by Leonardo da Vinci)
- 作家:MADSAKI
- 制作年:2019年
- 技法:オフセットリトグラフ(限定版画)
- サイズ:縦97cm × 横71cm
- エディション:102/300
- 体裁:額装済
- 署名:作品下部に作者直筆サイン、限定番号あり
世界に名だたる名画を主題にしたこのシリーズは、MADSAKIの人気を象徴する代表的なモチーフです。
その限定版画が、直筆サイン入りで、しかも300部のうちの102番。
現代アートの世界では、こうした人気作家の直筆サイン入り限定版画は、時間が経つほど手に入りにくくなっていきます。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、欲しいと思ったサイン入りの一枚は、迷った時点で負けなんですよね。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、この絵がなぜこれほど見る人の心をざわつかせるのか?
その『こぼれ落ちる微笑』の正体に迫っていきたいと思います。
名画への、敬意という名の落書き
この絵の主役は、言うまでもなく、あのモナ・リザです。
けれど、よく知られた神秘の微笑みは、ここにはありません。
顔は白く塗りつぶされ、ふたつの点の目と、ぽつんとした口。
その目もとからは、黒い絵の具がまるで涙のように、つうっと垂れているんですね。
背景の青い山並みも、胸の前で組まれた手も、スプレーのやわらかな線でぼかされて、輪郭がとろりと溶けている。
古典の名画と、ストリートの落書きが、同じ画面の上でぶつかり合っているんです。
でも、これはただの悪ふざけではありません。
原典をしっかり知っている人ほど、この崩し方に敬意を感じ取れる。
「あの微笑みを、あえて空白にする」という選択そのものが、モナ・リザという存在の大きさを逆に照らし出しているんですね。
だから見る人は、笑っていいのか、しんみりしていいのか、決めきれないまま画面の前に立ち止まってしまう。
朝、コーヒーを淹れてふと壁を見たとき、昨日とは違う表情でこちらを見返してくる。
そういう絵なんです。
スプレーがつくる、ぼかしの魔法
そして、この絵をこれほど魅力的にしているのが、MADSAKIならではのスプレーの技法なんです。
どういうことか?
というと、彼の原画は、筆ではなくスプレーで吹きつけて描かれています。
スプレーというと、街の壁の落書きを思い浮かべるかもしれません。
けれど彼の手にかかると、それが繊細な『ぼかし』の道具に変わるんですね。
スプレーの粒が細かく散ることで、輪郭がふわっと溶けて、まるでピントが合う直前の写真のように、対象がやわらかくにじむ。
さらに、彼は絵の具を乾ききる前にわざと垂らします。
だからあの目もとの黒い雫のように、絵の具が流れ落ちた『その瞬間』が、そのまま画面に焼き付いているんです。
本作は、そうして描かれた原画を、オフセットリトグラフという印刷技法で忠実に版画化した一枚です。
スプレーのにじみの一粒、垂れた絵の具の一筋まで、原画の呼吸をそのまま紙の上に写し取っている。
そこに作家本人の直筆サインと限定番号が加わることで、印刷でありながら一点物に近い価値を持つ。
それが、この限定版画の値打ちなんですね。
・・・と、ここまででこの作品の『崩しの巧みさ』はお分かりいただけたかと思います。
次は、この画面の上で色がどんな仕事をしているのか?見ていきましょう。
青は静けさ、白は空白
この絵を見ていると、崩れた顔のはずなのに、どこか静かで品があると感じませんか。
あの感覚の正体が、色の設計なんです。
この作品のメインカラーを見ていきますと、背景の青が遠い山の静けさを、衣のくすんだ灰色が古典の重みを連れてくるように感じられます。
その落ち着いた寒色のなかに、ぽっかりと置かれているのが、顔の白なんですね。
この白がすごく大事で、白は単なる『塗りつぶし』ではなく、見る人の感情が映り込む空白のスクリーンになっているんです。
こちらが機嫌のいい日には笑って見え、疲れた日には少し泣いて見える。
見る人の心を映す鏡だから、毎日見ても飽きがこない。
そして、目もとの黒い雫は、絵にたった一点の『緊張』を落としています。
青と灰の静けさのなかに、黒が一筋だけ垂れているから、画面がぴりっと引き締まって、視線が自然と顔の中心へ吸い寄せられる。
さらに面白いのが、光の拾い方です。
朝の自然光では、背景の青が澄んで、記憶の風景のように軽やかに広がる。
夜、電球色の灯りの下では、灰色の衣が深く沈んで、白い顔だけが浮かび上がり、まるでスポットライトを浴びた役者のように見えてくる。
一日の中で、同じ顔が笑ったり黙り込んだりするんですね。
部屋で誰かと目を合わせるみたいに、絵と気分を交わせる一枚です。
・・・と、ここまで色の話をしてきましたが、この静けさと挑発の同居を最大限に引き出すのが、額装なんです。
この絵にはどんな額が合う?
ここからはこの作品にどんな額装が合うのか?
私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
空白を澄ませる『ホワイト額装』
まずは定番、白い額装です。
シンプルイズベスト。
白い額はモナ・リザの顔の白と呼応して、青と灰の静けさをやわらかく受け止め、視線がすっと真ん中の空白の表情へ着地するようにしてくれます。
白い額が画面の外にもう一つ余白を作るので、崩した絵でありながら、昼は輪郭が澄み、夜は親密さが増していく。
毎日見ても目が疲れにくく、写真にも映える王道の仕上がりになります。
実は私の家でも同じタイプの白い額を使っているんですが、朝の光で見る顔と、夜のあたたかい照明で見る顔が、まるで別人みたいなんですよね。
一日に何度も「おっ、今日はこう見えるのか」と驚かされます。
どんなお部屋にもお似合いですが、特に相性が良いのはご家族が集まるリビングです。

リビングにこの額装で飾ると、白い額と壁の色が馴染んで、崩れた微笑みだけがすっと浮かびます。
そうすると面白いもので、家族が自然と同じ絵を見て、「これ笑ってるのかな」「泣いてるのかな」と会話が始まるんですよ。
正解のない問いをみんなで囲むから、明るいおしゃべりが生まれて、家庭円満な空間が自然と作られていきます。
推奨空間:家族が集まるリビング
静けさを深める『ネイビー額装』
「青い絵になんで青い額装?」と思うかもしれませんが、実は非常にマッチしています。
画面奥の青い山並みと額が呼応して、絵のまわりに夜の空のような奥行きが生まれるんです。
深い紺色の枠が、古典の重みを一段引き締めながら、白い顔をより清潔に、より神秘的に浮かび上がらせてくれる。
崩しの軽さを上品に鎮めて、作品を『美術館の一室』のような佇まいに変えてくれる額装です。
この額装が特に活きるのは、応接室のような一段あらたまった部屋なんですね。

応接室にこの額装で飾ると、部屋に入った瞬間の第一印象が変わります。
紺の額が場のトーンをぱっと定めて、話題の起点をアート側に作れる。
昼の自然光では青の輪郭がきりっと締まり、夜の電球色では紺が深く沈んで、白い顔が夜空の月のように浮かび上がる。
商談やお話の席でも「あれ、モナ・リザですよね」と自然に会話が生まれて、記憶に残る第一印象が作られます。
推奨空間:応接室・富裕層のリビング
挑発を際立たせる『ブラック額装』
最後は、黒い額装です。
黒の枠は目もとの黒い雫と呼応して、崩された名画を舞台の上にきゅっと集めてくれます。
言うなれば、黒い額はストリートの夜です。
まわりを暗く締めることで、青と灰と白が舞台の照明のように前へ出て、こぼれ落ちる微笑がぐっと主役になる。
ただし、オフホワイトのマットで『間』を作っていますので、締めても重くはならず、都会的な品が残ります。
特に相性の良い空間は、小さなカフェのような商業空間です。

白壁のカフェにこの額装で飾ると、黒い枠が金属の椅子やコンクリートの壁と呼応して、店内に洗練された一角が生まれます。
昼は窓の光で青が澄んで軽やかに、夕方は照明で白い顔が浮かんで、時間帯ごとに違う表情でお客様を迎える。
「あのモナ・リザ、なんだか気になりますね」と、席に着いたお客様が店主に声をかける。
そんな会話が、お店の一日の小さな物語の入口になってくれます。
推奨空間:カフェ・商業空間
まとめ
今回は、名画の微笑みをあえて空白にした挑発的な一枚、『Mona Lisa 3P』をご紹介いたしました。
この絵が家にあると、毎日その白い顔が、こちらの気分をそっと映し返してくれます。
それは、買った人だけが知る顔です。
まずは作品ページで、スプレーのにじみと、垂れた黒い雫の表情を確かめてみてください。
300部限定・直筆サイン入りのこの一枚、売り切れたら二度と同じものは手に入らないかもしれない機会を、確かな体験に変えてください。
この作品の詳細・ご購入はこちらから
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、作家MADSAKIの直筆サインと限定番号が入った、正規の限定オフセットリトグラフです。やまアートギャラリーでは、すべての作品を店主が一点ずつ検品してからお届けしています。
オフセットリトグラフとはどのような版画ですか?
作家の原画を、印刷の技法で忠実に版画化したものです。本作はスプレーのにじみや垂れた絵の具の質感まで再現されており、そこに作者の直筆サインと限定番号(102/300)が加わることで、印刷でありながら一点物に近い価値を持ちます。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本作は額装済みでのお届けですが、この記事でご紹介した3パターン以外にも対応できますので、お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
送料は無料です。販売価格がそのままお支払金額となります。ご希望の方には領収書の発行も承っております。
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