【静けさに花を灯す】トレンツ・リャド『薔薇』シルクスクリーンのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
トレンツ・リャド(J. Torrents Lladó)の『薔薇』は、世界限定300部・直筆サイン入りのシルクスクリーン作品です。淡い灰紫の壁を背に桃紅の薔薇が咲きこぼれる、地中海の光をたたえた一枚。本作は現在ご用意のある在庫ではなく、ご希望を伺ってからお探しする『専属お探し』作品として承っています。
この記事でわかること
- トレンツ・リャド『薔薇』の基本情報(世界限定300部・直筆サイン・72×70cm・シルクスクリーン)
- 地中海マヨルカ島を拠点にした画家リャドの人物像と、この作品の背景
- 一色ずつ刷り重ねるシルクスクリーンの技法と、灰紫×桃紅の色彩の魅力
- この作品に合う額装3パターンと、飾ったときの空間イメージ
- 『専属お探し』の仕組み(無料リクエスト・無保証でお探しします)

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、トレンツ・リャド氏の『薔薇』という作品です。
淡い灰紫の壁が、部屋のようにしんと静まっている。その静けさのまん中で、桃紅の薔薇がふいに火のように咲きこぼれている。
静けさに灯る、ひとつの火。そんな一枚です。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、しばらく壁の静けさから目が離せませんでした。何も描かれていないはずの余白が、こんなにも花を引き立てるのかと。
今日この作品を知っていただけたら、「花の絵」というひと言では片づけられない静けさの力に、きっと気づいていただけると思います。
なお、この作品はいま手元にある在庫ではなく、やまアートギャラリーで『専属お探し』として承っている一枚です。すぐのご用意はできませんが、ご希望を伺えれば、あなたの専属としてお探しします。▶ 作品ページはこちら
地中海の光を捕まえた画家
トレンツ・リャド(J. Torrents Lladó/1946-1993)は、地中海の光を生涯かけて追いかけたスペインの画家です。
バルセロナ近郊のバダロナに生まれ、二十代のはじめには地中海に浮かぶマヨルカ島のパルマにアトリエを構えました。
そこを拠点に、ヨーロッパからアメリカ、ブラジルまで筆をたずさえて旅をし、光と影のあわいで対象の"気配"をすくい取る、独自の写実にたどり着いた画家です。
その功績から、スペイン国王フアン・カルロス1世よりスペインの至宝と称えられ、パルマには自らの名を冠した美術学校を遺しました。
その画家が、静かな壁を背にひと束の薔薇を見つめたとき、生まれたのがこの一枚です。
数字で見る『薔薇』
まず、この作品の基本情報を整理しておきます。
- 作家:トレンツ・リャド(J. Torrents Lladó)
- タイトル:薔薇
- 技法:シルクスクリーン
- エディション:世界限定300部
- サイン:直筆サイン有り
- サイズ:縦72cm × 横70cm
ほぼ正方形の、ゆったりとした画面です。
限定300部。コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、この手の作品は「いつか出会えたら」と思っているうちに、たいてい一度きり静かに市場を通り過ぎていくんですよね。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。この絵がなぜ心に残るのかは、数字の外にあります。
マヨルカ島のアトリエから
リャドが暮らしたマヨルカ島は、一年の多くを地中海のやわらかな光が包む土地です。
彼はその光を、風景だけでなく、身近な花や静物のなかにも見つけていました。描いたのは、遠い名所ではなく、手を伸ばせば届くところにある美しさです。
この『薔薇』も、どこか特別な庭ではなく、壁ぎわにこぼれるように咲いた、ありふれた薔薇の一瞬を掬い取ったように見えます。
だからこそ、この絵は暮らしのそばに置いたときにいちばん生きるのだと感じます。
朝、コーヒーを淹れてふと壁を見たとき、まるで昨日まで気づかなかった庭の一角が、部屋の中にそっと立ち上がる。そういう静けさを連れてくる絵なんです。
一色ずつ、光を刷り重ねる
さらに惹かれるのは、この絵が「シルクスクリーン」という版画で刷られていることです。
どういうことか?というと、色を一色ずつ、細かな網目の版を通して刷り重ねていく技法なんですね。ハンコを何度も、寸分たがわず押し重ねていく――そんな根気の作業を思い浮かべてもらうと近いかもしれません。
一度でも版がズレれば、花びらの縁も、葉の陰も濁ってしまう。その一色ずつの積み重ねが、リャドの筆が置いた光の層を、静かに写し取っています。
だから近くで見ると、薔薇の赤の中にオレンジや白がのぞき、緑の茂みの奥に藍がひそんでいる。一枚の版画の中に、いくつもの色の呼吸が畳み込まれているのがわかります。
灰紫の静けさと、桃紅の体温
この絵のいちばんの主役は、じつは薔薇ではなく、背景の淡い灰紫の壁かもしれません。
その壁は、朝の光では軽やかな薄氷のように澄んで見え、夕方に照明を落とすと、うっすら青みを含んで沈んでいきます。一日の中で、小さな季節が生まれるような色です。
そして、その静けさがあるからこそ、まん中の桃紅の薔薇が、ぽっと体温を持って浮かび上がる。
冷たい灰紫が「呼吸を整える余白」だとすれば、桃紅の花はそこにともる「小さな火」です。
色を意味で読むのではなく、温度で感じる。冷たさと温かさが同じ画面で握手している、その一点に、思わず手をかざしたくなる。この絵は、色を聴けるというより、色に手をかざせる一枚だと感じています。
この絵にはどんな額が合う?
ここからは、この作品にどんな額装が合うのか、私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。(お探しした一枚をお迎えいただいた"その先"を想像する手がかりとして、ご覧ください。)
色を澄ませる『ホワイト額装』
まず王道は、オフホワイトの『ホワイト額装』です。
背景の灰紫の静けさを、額縁がそのまま外へ広げてくれるので、壁と絵の境目がやわらかく溶けます。リビングの、家族が自然と集まる壁に掛けるのがおすすめです。
朝は光を受けて花がふわりと軽くなり、夜は照明の下で桃紅が落ち着いた深みを帯びる。「あの花、今日は少し濃く見えるね」――そんな何気ない会話が、食卓のそばに生まれます。

茂みを深くする『フォレストグリーン額装』
変化球のひとつめは、深い森の色をした『フォレストグリーン額装』です。
花の絵に緑の額?と思われるかもしれませんが、この絵は薔薇と同じだけ、葉の緑が主役なんです。その緑を額縁が受け止めると、茂みがぐっと奥行きを持ち、桃紅の薔薇がいっそう前へ咲き出してきます。
カフェの、落ち着いたテーブル席の壁などにおすすめです。昼はコーヒーの湯気ごしに庭を眺めるように、夕方は間接照明の下で一枚の静物画として。訪れた人が、思わず一枚だけ写真を撮って帰りたくなる、そんな一角になります。

光を格上げする『アンティークゴールド額装』
もうひとつは、燻んだ古典金の『アンティークゴールド額装』です。
リャドが追いかけた地中海の光は、どこかヴェネツィア絵画のような深い黄金の艶を含んでいます。その光と額縁の金がやわらかく響き合い、一枚の油彩画のような格を絵に与えてくれます。
応接室や書斎の、一枚だけを掛ける壁におすすめです。実は私自身、金の額は"やり過ぎ"だと敬遠していた時期があったのですが、彩度を抑えた燻し金だと、静けさを壊さずに品だけを足せると知ってから、印象が変わりました。昼は控えめに、夜は照明を集めて、部屋の主役になる額装です。

まとめ
淡い壁の静けさと、そこにこぼれる桃紅の薔薇。その対比が連れてくるのは、静けさに灯る、ひとつの火です。
それは、そばで暮らし、迎え入れた人だけが知る顔だと思います。朝と夜で表情を変え、部屋の空気ごと、そっと灯し続けてくれる。
この『薔薇』は、いま手元にある一枚ではありません。世界限定300部。名品は、ある日ふいに、たいてい一度きり市場に現れます。
だからこそ、先にご希望を伺えたときに初めて、その一枚が現れた瞬間に「あの方のための薔薇だ」と気づき、確保してご連絡できます。
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よくあるご質問
この作品はすぐに購入できますか?
いいえ。本作は在庫ではなく『専属お探し』作品です。ご希望を伺ってから、当ギャラリーが国内外のオークション・ディーラー網からお探しし、見つかり次第、状態と価格をあらためてご連絡します。数ヶ月以上お時間をいただく場合や、見つからない場合もございます。ご相談・お見積もりまでは無料です。
この作品は本物ですか?
はい、トレンツ・リャドの直筆サイン入り・世界限定300部の正規のシルクスクリーン作品です。お探しして確保した個体については、状態と真贋の確認情報をお迎え前にお伝えいたします。
額装は選べますか?
はい。お迎えいただく際は、あなた専用の新品額装にてご用意し、額装のご相談も承っております。本記事の3パターンのように、お部屋に合わせてご提案いたします。
送料はかかりますか?
お探しした作品をお迎えいただく際の配送方法・送料は、確保時に作品の状態・サイズとあわせてご案内いたします。安全な梱包で丁寧にお届けします。
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