【桜の天蓋を壁に招く】ヒロ・ヤマガタ『日本のエッセンス 姫路城』シルクスクリーンのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
本日ご紹介するのは、ヒロ・ヤマガタ(Hiro Yamagata/1948- )のシルクスクリーン『日本のエッセンス 姫路城』(エディション199/300・30.5×30.5cm)です。満開の桜の天蓋ごしに白鷺城を見上げる構図を、一色ずつ刷り重ねて描いた一枚。本作はいま在庫がなく、当ギャラリーが専属でお探しする作品です(ご相談無料)。
この記事でわかること
- ヒロ・ヤマガタがどんな画家で、なぜ世界の祝祭の公式ポスターを任されてきたのか
- 『日本のエッセンス 姫路城』の基本情報(技法・エディション・サイズ)
- 城を正面から描かず「桜の下から見上げた目」で描いた構図の意味
- シルクスクリーンで満開の桜を組み上げる「刷り重ね」の仕組み
- この作品に合う額装3パターンと、飾ったときの空間の変化

① 本日のご紹介作品
本日ご紹介するのは、ヒロ・ヤマガタ氏の『日本のエッセンス 姫路城』という作品です。
画面いっぱいに満開の桜が広がって、その枝のむこうに、白い姫路城が静かに立っています。
見ていると、自分が桜の木の下に立って、花の天蓋ごしに城を見上げているような気持ちになるんですね。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、視線が上に引っぱられる感じにしばらく戸惑ったんです。
絵は正面から見るものだと思っていたのに、この一枚は、こちらの首を上に向けさせてくる。
今日この一枚の見方を知っていただけたら、桜という花が、どうしてこんなに人の目を上に向かせるのかが、きっと腑に落ちると思います。
そして、この作品には少し特別なご案内があります。
いまはお手元にご用意できる在庫がなく、当ギャラリーが「あなたの専属」としてお探しする一枚です。
すぐのお届けはお約束できませんが、ご希望を伺っておけば、市場に現れた瞬間にまっ先にご連絡できます。
ご相談は無料です。まずは、この絵の魅力を最後までご覧ください。
② 世界の祝祭を任されてきた画家
ヒロ・ヤマガタ(Hiro Yamagata)は、1948年に滋賀県で生まれた画家です。
高校時代に日本画家へ師事し、1973年にはパリ国立美術学校の聴講生となりました。
翌1974年にサロン・ドートンヌやフランス画家協会展へ出品して名を知られ、その後アメリカへ渡ります。
1984年のロサンゼルス・オリンピック観光誘致キャンペーンの公式ポスター原画を任され、1986年には自由の女神100周年記念事業団から公式ポスターの原画を依頼されました。
1987年にはアメリカ・オリンピック委員会から、カルガリー冬季オリンピックとソウルオリンピックの公式ポスター原画を依頼されています。
2000年には、グラミー財団からグラミー賞の公式アーティストに任命されました。
世界の大きな祝祭が、その絵を「その年の顔」として選び続けてきた画家、ということですね。
その画家が、自分の生まれた国の名所へ視線を戻して描いたのが、この「日本のエッセンス」シリーズです。
③ 数字で見る『日本のエッセンス 姫路城』
まず、この作品の基本情報を整理します。
- 作家:ヒロ・ヤマガタ(Hiro Yamagata/1948- )
- タイトル:日本のエッセンス 姫路城
- 技法:シルクスクリーン
- エディション:199/300
- サイズ:縦30.5cm × 横30.5cm
300部のうちの199番。世界中の壁に散らばってしまえば、次の一点が現れるまで静かに待つことになる規模です。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、この手の作品は、探していると伝えてある人のところにしか声がかからないんですよね。
④ 桜の天蓋ごしに見上げる、白鷺の城
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、この一枚がどんな絵なのか、その中身の話に迫っていきたいと思います。
姫路城は、その白さから「白鷺城」と呼ばれてきた世界遺産です。
けれどこの絵の主役は、城そのものではありません。
画面の上半分から中央にかけてを占めているのは、群青の空と、そこに枝を広げた満開の桜です。
城は、その花のむこうに小さく、けれど凛と立っています。
つまりヤマガタは、城を正面から描かず、「桜の下から見上げた人の目」をそのまま絵にしているんですね。
さらに空には、色とりどりの衣をまとった人たちが、花びらと一緒に舞っています。
現実にはありえない光景ですが、不思議と嘘くさく見えない。
花見の日の、あの浮き足立った気分そのものが、そのまま空に浮かんでいるように感じられます。
飾ってみると、その効果は暮らしの中でもっとよくわかります。
たとえば朝、部屋に入ってふと壁を見上げたとき、まだ何もしていない一日の頭に、花見の空気がひとつ入ってくる。そういう絵なんです。
⑤ 一色ずつ、花びらを刷り重ねる
さらにこの絵がすごいのは、この花の量を、シルクスクリーンという版画で組み上げているところなんです。
どういうことか?というと、シルクスクリーンは、色を一色ずつ、版を替えて刷り重ねていく技法です。
ハンコを、寸分の狂いもなく何度も押し重ねていく様子を思い浮かべてもらうと近いと思います。
桜の花は、白・淡い紅・影の灰と、少しずつ違う色の粒が集まって、はじめて「満開」に見えます。
その粒ひとつひとつに版があり、一度でも版がズレたら、花は濁った塊になってしまう。
その刷り重ねを積み上げた先に、枝の奥まで抜けていく空の青と、光をふくんだ花の白が同時に立ち上がっています。
版画は、原画の安い代わりではありません。作家が自分の表現を余すところなく届けるために選んだ、もうひとつの完成形です。
だからこそ、エディションナンバーは「基準に届いた刷りだけが世に出た」という、作家自身の合格印になるんですね。
⑥ 青が深いほど、桜は白く灯る
・・・と、ここまでで技法のすごさをお分かりいただけたかと思いますが、この作品の本当の主役は、やはり空の青です。
同じ青でも、時間帯によってまるで表情が変わります。
朝の光の中では、青が澄んで軽くなり、桜が空へ舞い上がっていくように見えます。
夕方、部屋の照明を落とすと、今度は青が濃く沈み、花の白だけが灯りのように残る。
一日の中で、小さな季節が移り変わっていくようなんです。
青というと、ふつうは涼しさや静けさの色として見ますよね。
でもこの絵の青は、桜を白く光らせるための「暗がり」として働いています。
そして白い城は、その花と空のあいだで、音を吸い取るように静かです。
じっと見ていると、遠くの人の声がふっと引いて、花びらが袖に触れる乾いた感触まで届いてくるような、そんな気さえしてきます。
華やかなのに、うるさくない。この一枚が長く飾っていられる理由は、たぶんそこにあります。
⑦ 「日本のエッセンス」というシリーズ
この作品が属する「日本のエッセンス」は、日本各地の名所や季節の行事を描いた連作です。
祇園祭や初雪といった主題も知られていて、姫路城はその中の一点にあたります。
海外の都市風景や気球を華やかに描いてきた画家が、同じ筆づかいで日本の名所に向き合った連作、という位置づけですね。
だからこの絵の姫路城は、記録写真のような正確さではなく、「日本の春はこういう気分だ」という翻訳になっています。
日本の名所を描いた作品が、海外の方への贈り物として喜ばれてきたのも、この翻訳の力によるところが大きいと感じています。
⑧ この絵には、どんな額が合う?
ここからは、この作品にどんな額装が合うのか、私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
花を明るく開く『ホワイト額装』
まずは定番の、オフホワイトの額装です。
この絵はもともと画面の情報量が多く、青と桜と城とが一枚の中でせめぎ合っています。
そこへ明るい白の額を回すと、絵のまわりに静かな余白が生まれ、桜の白と額の白がつながって、花が画面の外へふわりと広がって見えます。
おすすめは、家族が集うリビングです。朝の陽が入る時間には、白い額が光を返して、青がすっと軽やかになります。
夜、あかりを落とすと、今度は白の枠だけが淡く浮かび、絵の中の夜桜を見ているような静けさが出てきます。
壁の前で足を止めた家族が、「これ、どこのお城だろうね」と自然に見上げる。そんな会話が生まれる一枚です。

空を深くする『インディゴ額装』
青い空の絵に、青い額?と思われるかもしれませんが、この絵にはあえて、藍のように深いインディゴの額を合わせる案もおすすめしたいんです。
作品の群青と額の藍が響き合うことで、空の奥行きがそのまま壁の外へ続き、桜の白と城の白だけが、二段階明るく抜けてきます。
これが似合うのは、実は、静かなカフェや待合の空間です。
昼は窓の光で藍が落ち着いた濃紺に見え、夜は間接照明の下で、花の白だけがぽつぽつと浮かび上がる。
席についたお客様が、ふと壁の一枚に目を留めて、しばらく静かになる。そんな「時間が止まる場所」を作ってくれる組み合わせです。

祝いを添える『ゴールド額装』
3つめは、彩度を抑えた古典的なゴールドの額装です。
日本の祝いの場に金屏風が置かれてきたように、金と桜はもともと相性のいい取り合わせです。
金の額を回すと、絵の中の花見の華やぎが、部屋全体の慶びごとの気配へと格上げされます。
おすすめは、応接室や書斎です。
コレクターとして和の主題の絵を実際に壁へ掛けてみて感じるのは、金の額を選んだときだけ、絵が「作品」から「その部屋の主」へと格を変える瞬間があることなんですね。
来客がソファに腰を下ろした瞬間、視線がふっとこの一枚に吸い寄せられる。言葉より先に、部屋の格が伝わる。そんな一枚になります。

⑨ まとめ
満開の桜の天蓋を見上げると、そのむこうに、白い城が静かに立っている。
その見上げる角度は、飾った人の暮らしの中で、毎朝ちがう表情を見せてくれます。
それは、買った人だけが知る顔です。
そして、この『日本のエッセンス 姫路城』は、いまはどこかで、次の持ち主を静かに待っている一枚です。
名品は、ある日ふいに、たいてい一度きり市場に現れます。
だからこそ、先に「私はこの絵を待っています」と教えておいていただくことで、当ギャラリーはその瞬間にまっ先にご連絡できます。
この作品を、あなたのために専属でお探しします(ご相談は無料)
すぐのご用意はお約束できませんが、あなたの一声があって初めて、この一枚は「あの方のための春だ」と探し当てることができます。作品のご不明点や額装のご相談も、お気軽にお問い合わせください。しつこい営業は、いたしません。
ギャラリーからのご案内
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「あの作品、まだどこかにあるだろうか」そんな作品がありましたら、お気軽にご相談ください。作家名や作品名がうろ覚えでも構いません。海外ディーラー・オークション・非公開ネットワークから、お客様だけの一点をお探しします。ご相談・調査はすべて無料。お見積もりまでで終了いただいても構いません。
よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、ヒロ・ヤマガタの本物のシルクスクリーンです。エディション199/300のナンバー入り作品で、お探しの上でご案内する際は、一点ごとに状態と真贋を確認したうえでお伝えします。
すぐに購入できますか?
いいえ、本作はいま在庫がなく、当ギャラリーが専属でお探しする「お探しリクエスト」の作品です。ご希望を伺ってから国内外のネットワークでお探しし、見つかり次第、価格とともにご連絡します。数ヶ月かかることも、見つからない場合もございますが、ご相談・調査は無料です。
見つかるまで、どのくらいかかりますか?
正直に申し上げると、時期はお約束できません。名品は市場にふいに、たいてい一度きり現れます。先にご希望を伺っておくことで、その一点が現れた瞬間にまっ先に確保してご連絡できます。無理なお取引はおすすめいたしません。
エディション番号で価値は変わりますか?
基本的には変わりません。シルクスクリーンは限定部数のすべてが作家の基準に届いた刷りとして世に出るため、199/300という番号は「300部のうちの1点」であることを示す記録です。価値を左右するのは番号より、紙やインクの状態・保管環境・額装の質になります。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。この記事でご紹介した3パターンをはじめ、お部屋の雰囲気に合わせてご提案しますので、リクエストの際にお気軽にお申し付けください。
送料はかかりますか?
お作品が見つかりご成約となった際に、あらためて送料を含めた総額をご案内いたします。梱包・配送にも十分配慮してお届けします。
※本記事の文章・画像の著作権は、やまアートギャラリーに帰属します。
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