【見つめるほどに、脈打ちはじめる】草間彌生『Red Pumpkin(赤い南瓜)』Print on paper のご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
この記事でわかること
- 草間彌生『Red Pumpkin(赤い南瓜)』Print on paper の事実情報
- 作家が生涯にわたって南瓜を描き続けた理由と、自伝で語った"気取りのなさ"への愛
- 黒地に走る赤い「インフィニティ・ネット(無限の網)」と、水玉の反復が生む脈打つ律動
- 手書きエディション番号と本物証明書(COA)による真正性
- 書斎・カフェ・リビング、3つの空間に向けた額装提案

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、草間彌生の『Red Pumpkin(赤い南瓜)』という一枚です。
黒い闇の中に、赤い南瓜がひとつ、まるく灯っている。ただそれだけの絵なんですよね。
ただ、その表面を埋め尽くす無数の水玉を見つめていると、不思議なことに、静かなはずの画面の奥から、とくん、とくんと生命の鼓動が伝わってくるんです。
正直に言うと、初めてこの赤い南瓜と向き合ったとき、その脈打つような気配に、胸を掴まれました。
今日この作品を知っていただけたら、なぜ草間彌生の水玉が、世界中の人の心をこれほど掴むのか、その理由を体感していただけると思います。
この作品は、草間彌生をはじめとする現代美術の版画作品を継続的にご紹介するネットショップ『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。
商品ページのURLは記事内のリンクからご覧いただけます。
赤が、脈打っている
草間彌生という作家を、ひとことで言い表すのは難しいのですが、その表現の根っこにあるのは「自己消滅(セルフ・オブリタレーション)」という考え方です。
無限に続く水玉や網の中に自分を溶かし込み、わたしとせかいの境界をほどいていく。
草間彌生は少女の頃、目の前の風景が一面の水玉に覆われる幻視に何度も襲われたと語っています。その恐怖を、逆に絵の中で無限に増やしきることで、彼女は自分を世界と地続きにしていったんですね。
だからこの南瓜も、ただ色鮮やかなだけの絵ではありません。
黄色い南瓜が親しみやすいユーモアをたたえているとすれば、この赤い南瓜がまとっているのは、もっと切実な——血の通った、生命そのものの温度です。
見つめるほどに、赤い水玉の反復が脈拍のように感じられて、静かな画面がひそかに息づきはじめる。そういう一枚なんです。
数字で見る『Red Pumpkin』
まずは事実情報からご覧いただきます。
- 作家:草間彌生(Yayoi Kusama)
- タイトル:Red Pumpkin(赤い南瓜)
- 技法:Print on paper(紙へのプリント)
- 制作年:2011年
- サイズ:縦31cm × 横37cm
- 真正性:右下に手書きのエディション番号/本物証明書(COA)付属
- 体験:新品額装済み
草間彌生は1929年、長野県松本市の生まれ。水玉と無限の反復による表現で知られ、その作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やテートにも収蔵される、日本を代表する現代美術家です。
そして『赤い南瓜』は、瀬戸内・直島の宮浦港に立つ巨大な彫刻としても親しまれる、草間彌生を象徴するモチーフのひとつでもあります。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、なぜ草間彌生が生涯にわたって南瓜を描き続けたのか、その『温度』の話に迫っていきたいと思います。
南瓜は、草間彌生がいちばん愛した画題
南瓜は、草間彌生が幼い頃から繰り返し描いてきた、彼女にとって特別なモチーフです。
華やかな花や人物ではなく、なぜ南瓜だったのか。
草間彌生自身が、自伝『無限の網』の中でこう語っています。
「私がもっとも心惹かれたのは、南瓜の大らかで気取りのないところ。そして、その揺るぎない精神の土台だった。」(出典:草間彌生 自伝『Infinity Net』)
きらびやかでも、上品ぶってもいない。ただ、そこにどっしりと在る。
その飾らなさに、彼女は自分自身を重ねていたんですね。
そう知って改めてこの一枚を眺めると、燃えるような赤の奥に、あたたかく揺るがない芯のようなものが見えてくるんです。
赤い網と、増殖する水玉
さらに惹き込まれるのは、南瓜そのものよりも、その周りに広がる背景なのかもしれません。
深い黒の地の上を、赤い線が無数に走り、割れ目のように、あるいは血脈のように、画面のすみずみまで枝分かれしていく。これは草間彌生の代名詞である「インフィニティ・ネット(無限の網)」の世界です。
背景には、途切れることのない赤い網目が広がり、その手前で、南瓜の丸みの上を大小の水玉がびっしりと連なっています。
網は無限に、水玉は反復に。どこまでも続いていきそうな二つのリズムが重なり合って、一枚の中に、果てのない奥行きと、脈打つような律動が生まれているんです。
面白いのは、じっと見ているうちに、どこが南瓜でどこが背景なのか、その境目がだんだん曖昧になってくること。赤い水玉のうねりが、静かな画面をひそかに生かしている——そういう感覚に包まれます。
朝と夜で、表情が変わる
色の話に入ります。
この作品は、漆黒の地に燃えるような赤、という強いコントラストでありながら、光の当たり方でまったく違う顔を見せてくれます。
朝の光の中では、赤がやわらかく灯って、南瓜がふっくらと呼吸するように浮かび上がります。
夜、照明を一段落とすと、今度は黒地が奥へ深く沈み込み、赤い水玉だけが静かに脈打つように残るんです。
同じ一枚が、時間とともに違う表情を見せてくれる。飾って終わりではなく、暮らしの時間といっしょに呼吸してくれる一枚です。
真正性:COAと、手書きのエディション番号
版画作品を安心してお迎えいただくために、真正性についても触れておきます。
この作品の右下には、手書きのエディション番号が静かに寄り添っています。限られた枚数のなかの一枚である証です。
さらに、本物証明書(COA)が付属します。
海外の提携ギャラリーより新品の状態でお取り寄せし、新品額装を施してお届けしますので、届いたその日から、安心して壁に掛けてお楽しみいただけます。
この絵にはどんな額が合う?
ここからは、この作品にどんな額装が合うのか?
私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
赤を灯す『ブラック額装』
まずは、作品の世界観をそのまま深める組み合わせです。
書斎やライブラリーなど、落ち着いた大人の空間を想定しています。
黒地の背景と黒の細枠がなめらかにつながり、そのぶん、南瓜の赤だけが熾火(おきび)のように浮かび上がります。
夜、照明を少し落とした壁にかかると、闇が奥へ沈み、赤い水玉がぽっと脈打つように残るんですね。一日の終わりに椅子に腰を下ろしたとき、視線が自然とこの一枚に吸い寄せられる。そういう絵です。


温度を添える『ナチュラル木額装』
次は、暮らしの空間に自然になじませる提案です。
小さなカフェや、家族の集うリビングを想定しています。
ナチュラルな木目の額が、黒と赤の強いコントラストに、やわらかな温度を一段添えてくれます。
白い壁に掛けると、南瓜の赤が空気の中でふわりと立ち上がり、それでいてカウンターやソファから振り返るたびに、視線をそっとさらっていきます。
「あの赤い南瓜、いいね」と、家族やお客様との会話がふと生まれる。その入口になってくれる一枚です。


余白で締める『ホワイト額装』
最後は、明るく開けた空間向けの提案です。
リビングやダイニングなど、家族が過ごす日当たりのよい空間を想定しています。
白の額と広めの余白が、漆黒の作品をきりっと引き締め、南瓜の赤をいっそう鮮やかに際立たせます。
朝の光が差し込む壁にかかると、余白の白が一拍の静けさを連れてきて、赤い水玉のリズムがすっと目に飛び込んでくるんです。明るい部屋の中で、この一枚だけが小さな宇宙のように収まる。そんな見え方を楽しめる組み合わせです。


まとめ
ここまで、草間彌生の『Red Pumpkin(赤い南瓜)』をご紹介してきました。
見つめるほどに、脈打ちはじめる。
漆黒の闇の中で、赤い水玉が無限に反復し、静かな画面がひそかに息づいていく——それは、自己と世界の境界をほどいてゆく、草間彌生が生涯をかけて描き続けてきた世界そのものです。
飾らない南瓜の大らかさと、血の通ったような赤の生命感。その静かな引力は、一枚の紙の上に、確かに宿っています。
朝の光と夜の灯りで表情を変えるこの赤い南瓜を、ぜひご自身の壁の上の、日々の体験に変えてください。
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、海外正規ルートで仕入れた本物の版画作品です。右下には手書きのエディション番号が記され、本物証明書(COA)が付属しますので、安心してお迎えいただけます。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本記事の3案以外にも、お部屋の壁色や家具に合わせたご提案が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
発送までどのくらいかかりますか?
この作品は海外提携ギャラリーよりお取り寄せしてお届けいたします。お支払い確認後、2週間から4週間前後での発送となります。詳細は商品ページの配送ポリシーをご確認ください。
Print on paper とはどのような作品ですか?
紙にプリントされた版画作品です。漆黒の地に走る赤い「インフィニティ・ネット(無限の網)」と、南瓜の上を這う大小の水玉が、草間彌生の世界観をそのまま一枚に写し取っています。右下の手書きエディション番号とCOAにより、真正性が担保されています。
草間彌生の南瓜には、どんな意味があるのですか?
南瓜は草間彌生が幼い頃から繰り返し描いてきた画題で、自伝の中では「大らかで気取りのないところ、そして揺るぎない精神の土台」に惹かれたと語っています。華やかさではなく、飾らずどっしりと在るその佇まいに、作家自身を重ねたモチーフです。
※本記事の文章・画像の著作権は、やまアートギャラリーに帰属します。
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