【眠りに溶ける光を、枕元に】トム・エバハート『Lagoon Lullaby Ⅶ』ミクスドメディアのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
『Lagoon Lullaby Ⅶ』は、スヌーピーを唯一公認で描く画家トム・エバハートの世界限定125部のミクスドメディア作品です。親友シュルツ氏を喪った作家がタヒチで見出した癒やしを、降り注ぐ光の中で眠るスヌーピーとして描いた最新シリーズの一枚。本記事では作品の背景・技法・色彩・額装提案までを館長が解説します。
この記事でわかること
- トム・エバハートが世界で唯一、スヌーピーを公認で描ける画家である理由
- 『Lagoon Lullaby』が生まれたタヒチと、親友シュルツ氏との別れの背景
- 降り注ぐ光の色彩が時間帯で表情を変える仕組みと、白いスヌーピーが担う役割
- この作品に合う3つの額装(ホワイト/水色/ナチュラル木)と設置空間の提案

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、トム・エバハート氏の『Lagoon Lullaby Ⅶ』という作品です。
色とりどりの光がゆっくり降りてくる中で、スヌーピーが力を抜いて眠っている。見ているこちらの意識まで、その光にとろとろと溶かされていくような一枚なんです。眠りに溶ける光、とでも言えばいいでしょうか。
正直に言うと、私は展示会でこのシリーズの実物に出会ったとき、しばらくその場から動けなくなってしまいました。画像で見ていた華やかさと、実物のまとう静けさが、あまりに違ったんです。
今日この一枚の背景を知っていただけたら、眠りにつく前の時間との付き合い方が、少し変わるかもしれません。
この作品は、スヌーピー絵画が日本一集まるネットショップ『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。詳しくは記事末尾のリンクからご覧ください。
世界でただ一人、許された画家
トム・エバハート(1952- )は、『ピーナッツ』の生みの親チャールズ・シュルツ氏から、スヌーピーたちを自由に描くことを公認された、世界でただ一人のアメリカ人画家です。
原作のキャラクターを、自分の絵として大きな画面に解き放つ。これは本来、決して許されることではありません。その特別な許しを得た画家だからこそ、彼の描くスヌーピーには、原作への敬意と、彼自身の人生がそのまま滲んでいます。
そして、この『Lagoon Lullaby』というシリーズには、彼の人生の、ある大きな出来事が流れ込んでいるんです。
数字で見る『Lagoon Lullaby Ⅶ』
まず、この作品の基本情報を整理しておきます。
- 作家:トム・エバハート(Tom Everhart)
- タイトル:Lagoon Lullaby Ⅶ
- 技法:ミクスドメディア
- エディション:世界限定125部
- サイズ:縦23cm × 横56cm(横長のパノラマ構図)
- 体裁:直筆サイン・限定部数の記載あり、本物証明書付き
- 状態:提携ギャラリーから直接お取り寄せする新品未使用
世界でわずか125部。しかもこの『Lagoon Lullaby』は、2026年4月に新作が加わって全9枚となったばかりの、彼の最新シリーズです。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、こうした最新シリーズの限定版は、迷った時点で負けなんですよね。時間が経つほど、市場から静かに消えていく世界ですから。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。ここから先は、この絵がどんな夜から生まれたのか、というお話です。
タヒチのラグーンで生まれた子守唄
この絵の舞台は、エバハート氏が暮らすタヒチのラグーンです。
彼がこの穏やかな海辺の土地に深く根を下ろした背景には、2000年、親友であったシュルツ氏との別れがあったと伝えられています。最も近しい理解者を喪った悲しみ。その心を癒やしていったのが、タヒチの光と、波の音でした。
彼のスタジオは、ラグーンの水面からおよそ3メートル上に、柱で支えられて建っています。夜、スタジオの下に灯した明かりが水面に反射し、その光がさらに上の茅葺き天井へ昇って、寝る場所の真上でゆっくりと踊る。それを25年間、毎晩のように見てきたそうです。
『Lagoon Lullaby』は、直訳すれば「ラグーンの子守唄」。文化を伝える歌として知られる彼の『Coconut Radio』に続く、今度は聴く人の心をそっと寝かしつけるような、子守唄のシリーズなんです。夜、部屋の明かりを少し落として眺めれば、天井で踊っていたあの光の続きが、そのまま自分の部屋に降りてくる。そんな一枚だと感じています。
「眠り」を、誰の心にも届く形にする
このシリーズがこれほど人を惹きつけるのは、その「眠りにほどけていく感覚」を、誰にでも伝わる形に翻訳してあるからだと思うんです。
ミクスドメディアというのは、色や質感の異なる版を、一枚の絵の上に何度も重ねていく技法です。心を込めてハンコを押し重ねていくところを想像してみてください。一度ズレたら、その柔らかさは濁ってしまう。それを何層も、呼吸を合わせるように積み上げていくんです。
だから、背景で降りしきる光の粒と、線で描かれた眠るスヌーピーが、同じ画面の中でぶつからずに共存できる。まわりには光の乱舞があり、その真ん中には、力の抜けた眠りの輪郭がある。平面のはずなのに、絵の奥に、まどろみの深さそのものが立ち上がって見えてきます。
光の色は、時間で表情を変える
そして、この絵のいちばんの魅力は、やはり色彩です。
面白いのは、同じ絵なのに、光の当たり方で色の表情が変わることなんです。朝の光の中では、黄色と若草色が澄んで弾み、部屋全体が一段明るく、軽やかになります。夕方、部屋の明かりを少し落とすと、桃色と青がしっとり奥へ沈んで、粒のひとつひとつが夢のかけらのように瞬きはじめます。一枚の絵の中に、目が覚めている時間と、眠りへ降りていく時間が、両方畳み込まれているようです。
そのにぎやかな光の中で、眠るスヌーピーの「白」が、呼吸の着地点になっています。色が歌い続ける画面の中で、白い彼だけが静かに息をしている。その白があるから、見ている私たちの視線も、ふっと一息つく場所を見つけられるんです。
輪郭を描く「黒」の線は、影ではなく、静けさの錨です。これだけ色が舞っているのに画面が散らないのは、この黒が一拍のいかりとして効いているから。色を聴ける絵、という言い方をよくするのですが、この一枚はまさにそれで、目で見ているのに、遠くで波の音が鳴っているような、そんな錯覚さえ起きてきます。
この絵には、どんな額が合う?
ここからは、この作品にどんな額装が合うのか、私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。マットはいずれもオフホワイトで統一し、額縁の色だけを変えてご提案します。
光をそのまま広げる『ホワイト額装』
まずは定番から。リビングの、家族が自然と集まる壁に合わせたい一案です。オフホワイトの額は、絵のまわりに静かな余白をつくり、あの降り注ぐ光をそのまま部屋の空気へ広げてくれます。朝は窓からの光で黄色と若草色がすっと澄み、夜は照明の下で全体が柔らかくまとまる。休日の昼下がり、ソファに座ったお子さんが「これ、スヌーピー寝てるね」と絵を指差して、家族の会話が自然と始まる。そんな、暮らしの真ん中に置ける一枚になります。

水面の気配を添える『水色額装』
変化球の一案目は、作品専用のカラーとして選ぶ水色です。パステルの絵に、さらに水色の額、と意外に思われるかもしれません。ですが、淡い光の絵ほど、額の中の一色が『舞台の予告』として効くんです。涼やかな水色の枠が、絵の周りに小さなラグーンの気配を立ち上げます。おすすめは寝室です。一日の終わり、明かりを一段落として眺めれば、絵の中の眠りが、そのまま枕元の空気に移ってくる。眠りにつく前のわずかな時間が、遠い波音に包まれる静かな儀式に変わります。私自身も別のエバハート作品を寝室に近い場所へ飾っているのですが、夜にふと目をやるたび、その日一日が静かにほどけていく感覚があるんです。

朝の光を呼ぶ『ナチュラル木額装』
最後は、カフェやサロンのような人の集う商業空間へ向けた一案です。ナチュラルな木目の額は、絵のにぎやかな色彩に温かみを添えて、空間全体をやわらげてくれます。昼は窓の光で黄色と若草色がいきいきと弾み、客席を明るく彩る。夜は間接照明の下で、桃色と青がしっとりと沈む。テーブルについたお客様が、ふと壁を見上げて連れの方と「これ、南の島みたいだね」と言葉を交わす。そんな、居心地のよさが会話を生む一枚になります。

まとめ
色とりどりの光がゆっくり降りてきて、意識がとろとろとほどけていく。眠りに溶ける光。この一枚が部屋にもたらすのは、そういう安らかな時間です。
画像で見る華やかさと、実物の前に立ったときの静けさ。そこには想像以上のギャップがあります。それは、買った人だけが知る顔です。
世界に125部。2026年に生まれたばかりの最新シリーズの一枚は、失われたら二度と手に入らないかもしれません。その安らぎを、確かな暮らしの体験に変えていただけたら幸いです。
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、作家トム・エバハート氏の直筆サイン入りの本物です。限定部数の記載と本物証明書が付属し、当店は提携ギャラリーから作品を直接お取り寄せしております。新品未使用の状態でお届けします。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本記事ではホワイト・水色・ナチュラル木の3案をご提案していますが、設置予定のお部屋の雰囲気に合わせて額縁の色をご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
いいえ、送料は無料です。販売価格がそのままお支払金額になります。海外からのお取り寄せのため、お支払い後4〜5週間程度でのご発送となります。
『Lagoon Lullaby』は何枚のシリーズですか?
全9枚のシリーズです。2026年4月に新作が加わって拡充されました。1枚1枚が独立した眠りの一場面でありながら、並べたときの静けさもまた格別です。なお2点以上をあわせてお求めの場合は特別価格でご案内しておりますので、ご購入前にお問い合わせください。
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