【内緒話が壁に宿る】ジュン・オソン『untitled』シルクスクリーンのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
ジュン・オソン『untitled』は、金色の光の中で内緒話を交わすふたりを描いた、世界限定50部のシルクスクリーンです。作者直筆サインと本物証明書が付属し、額装済みでお届けします。いまも世界各地の展覧会で活躍する現役作家の版画を、館長が技法・色彩・額装提案とともにご紹介します。
この記事でわかること
- ジュン・オソン『untitled』──金色の中のふたりを描いた世界限定50部の版画の概要と希少性
- 鎌倉を拠点に世界で活躍する作家ジュン・オソンの作風
- あえて無題であることが生む、見る人それぞれの物語
- 一色ずつ刷り重ねるシルクスクリーンならではの澄んだ色
- 金・赤・白の色彩が一日の中で見せる表情の変化
- 3パターンの額装提案と空間シミュレーション

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、ジュン・オソン氏の『untitled』という作品です。
金色の光の中で、髪をそろえたふたりが顔を寄せ合っている。
片方がそっと口もとに手をあて、もう片方がじっと耳をかたむける、その半歩の距離に、声にならない内緒話がひそんでいるように感じられる一枚なんです。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、ふたりのあいだに流れている静かな時間に、しばらく目が離せなかったんです。
「これは、何を話しているんだろう」と。
タイトルがあえて『untitled』、つまり無題であることも、その想像をそっと後押ししてくれます。
今日この作品を知っていただけたら、絵が『ふたりの間に流れる時間』まで描けるということを、体感していただけると思います。
この作品は、世界の限定版画と現代アートが集まるネットショップ『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。
商品ページのURLは記事内のリンクからご覧いただけます。
無国籍のポップを生む、鎌倉の画家
ジュン・オソンは、1979年に愛知県で生まれ、現在は鎌倉を拠点に活動する日本のイラストレーターです。
2005年ごろ、豆のような形をした顔のキャラクターで注目を集め、そこから一気に活躍の場を広げていきました。
イギリスの作家ジェームス・ジャービスやKAWSといった海外アーティストの空気を吸いながら、1970年代から80年代を思わせるポップでシニカルな作風を築いてきた人なんですね。
ZARAやBEAMSといったブランドとのコラボレーション、NHK Eテレのキャラクターデザインなども手がけ、その絵はいまやアジア・ヨーロッパ・アメリカ・中東と、世界各地の展覧会で紹介されています。
イラストとアートの境目を軽やかに越えていく。
その彼が、シルクスクリーンという版画の技法で刷り上げたのが、本日の一枚なんです。
数字で見る『untitled』
まず、この作品の基本情報は以下のとおりです。
- 作品名:untitled
- 作家:ジュン・オソン(Jun Oson)
- 制作年:2023年
- 技法:シルクスクリーン
- サイズ:縦30cm × 横40cm
- エディション:世界限定50部
- 体裁:額装済
- 署名:作者直筆サインあり
- 付属:本物証明書
この作品でお伝えしたいのが、世界にわずか50部という発行数の少なさです。
いまも世界の展覧会で新作が紹介されている、現役で人気の高い作家の版画が、50部しか刷られていない。
しかも、そのうちの一枚に作者直筆のサインが入り、本物証明書まで付いている状態で手元に来るというのは、そう何度も巡ってくる機会ではありません。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、部数の少ない現役作家の作品は、迷っている時間そのものが在庫を減らしていくんですよね。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、この絵がなぜこれほど『ふたりの間の時間』を感じさせるのか?
その『金色の内緒話』の正体に迫っていきたいと思います。
タイトルのない、ふたりの情景
この絵の主役は、金色の光を背にして向かい合う、ふたりの人物です。
そろいの白い髪、まっすぐなまなざし、赤い花模様の服。
片方は口もとに手をあて、何かを言いかけているのか、聞き入っているのか。
もう片方は静かにその顔を見つめ、膝のあたりにそっと手を添えています。
背後の金色の中には、同じような姿がぼんやりと影になって並んでいて、まるでふたりの会話を遠くから見守っているようにも見えるんですね。
面白いのは、ジュン・オソンがこの作品にあえて題をつけず、『untitled』のまま世に出したことです。
タイトルで場面を説明しないからこそ、見る人それぞれが、そこにある関係や物語を自由に思い描ける。
姉妹の打ち明け話にも、旧い友人の再会にも、あるいは自分と誰かの記憶にも見えてくる。
作者が言葉で閉じなかった余白に、見る人の時間がそっと流れ込んでいくように感じられます。
夜、部屋の灯りを落としてふとこの絵を見たとき、ふたりの内緒話がまだ続いているようで、その静けさに、こちらの一日もそっとほどけていく。
そういう絵なんです。
一色ずつ刷り重ねる、平面の魔法
そして、この作品がさらに面白いのは、これがシルクスクリーンという版画で刷られているというところなんです。
どういうことか?
というと、シルクスクリーンは、色を一版ずつ、面で刷り重ねていく技法なんですね。
型を通して一色を刷り、乾かして、また次の色を重ねる。
シールを一枚ずつ、ずれないように丁寧に貼り重ねていくところを想像していただくと、近いかもしれません。
一版でもずれたら、輪郭がぼやけて台無しになる。
その工程を色の数だけ繰り返して、あの澄んだベタ面の色と、迷いのないくっきりした輪郭を作り出しているんです。
だからこの絵は、写真にはない平らな純度で色がのっていて、金は濁りなく金のまま、赤は沈まず赤のまま、画面の上で響き合う。
ジュン・オソンのフラットでポップな絵が、シルクスクリーンという技法と出会うことで、その持ち味を最大限に引き出されているんですね。
・・・と、ここまででこの一枚の『刷りの確かさ』はお分かりいただけたかと思います。
次は、この画面の上で色がどんな仕事をしているのか?見ていきましょう。
金は郷愁、白は呼吸
この絵を見ていると、はなやかなのに、どこか懐かしくて落ち着く。
その感覚の正体が、色の設計なんです。
背景いちめんの金色は、光そのものというより、夕方の少し前の、部屋にたまっていく暖かな空気の色のように感じられます。
1970年代のポスターのような、どこか懐かしい温度を連れてくる金なんですね。
その金の中で、赤い花模様の服が小さなリズムを刻んで、画面に軽やかな鼓動を生んでいる。
そして、いちばん大事な仕事をしているのが、ふたりの白い髪です。
この白がすごく大事で、白は単なる明るい部分ではなく、呼吸の着地点になっているんです。
金の温もりと赤のリズムでにぎわう画面の中で、白い髪があるから、視線がふっとそこで休める。
だから、はなやかなのにうるさくならず、ふたりの静かな時間がちゃんと立ちのぼってくるんですよ。
さらに面白いのが、光の拾い方です。
朝の自然光では、金がやわらかく澄んで、ふたりの表情が軽やかに起き出したように見える。
夜、電球色の灯りの下では、金がぐっと深く沈んで、まるでろうそくの灯りの中で内緒話をしているように見えてくる。
一日の中で、同じふたりが違う時間を生きているんですね。
部屋で音楽を聴くみたいに、朝と夜で会話の音量が変わるのを、色で聴ける一枚です。
・・・と、ここまでで色の話をしてきましたが、この色の魅力を最大限に引き出すのが、額装なんです。
この絵にはどんな額が合う?
ここからはこの作品にどんな額装が合うのか?
私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
内緒話をそっと囲う『ホワイト額装』
まずは定番、白い額装です。
シンプルイズベスト。
白い額はふたりの白い髪と呼応して、金と赤のはなやかさをやわらかく受け止め、視線がすっとふたりの間の静けさへ着地するようにしてくれます。
白い額が画面の外にもう一つ『息をつける場所』を作るので、内緒話の距離はそのままに、昼は輪郭が澄み、夜は親密さが増していく。
毎日見ても目が疲れにくく、写真にも映える王道の仕上がりになります。
実は私の家でもこのタイプの白い額を使っているんですが、朝の光で見る表情と、夜のあたたかい照明で見る表情が、まるで別の会話みたいなんですよね。
一日に何度も「おっ、今はこう見えるのか」と驚かされます。
どんなお部屋にもお似合いですが、特に相性が良いのはご家族が集まるリビングです。

リビングにこの額装で飾ると、白い額と壁の色が馴染んで、金色の中のふたりだけがすっと浮かびます。
そうすると面白いもので、家族が自然と同じ絵を見て、「このふたり、何を話してるんだろうね」と会話が始まるんですよ。
明るい会話や子どものおしゃべりが増えて、家庭円満な空間が自然と作られていきます。
推奨空間:家族が集まるリビング
金色を深める『マスタード額装』
「金色の絵になんで辛子色の額装?」と思うかもしれませんが、実はこの絵にとてもよく合います。
くすんだ辛子色の枠は、背景の金色と同じ家族の色でありながら、少しだけ落ち着いたトーンなので、画面の金をより深く、より上質に見せてくれるんです。
同系色でまとめることで、金の温もりが額の外へやわらかく続いていって、絵と壁のあいだの境目がとろけるように馴染む。
はなやかさを一段あたためて、作品を『懐かしい午後の一場面』のように見せてくれる額装です。
この額装が特に活きるのは、小さなカフェのような商業空間なんですね。

白壁のカフェにこの額装で飾ると、辛子色の枠が木のテーブルや電球色の照明と呼応して、店内にほっとする一角が生まれます。
昼は窓の光で金と辛子色がやわらかく溶け合い、夕方は照明で全体が深く灯って、時間帯ごとに違う表情でお客様を迎える。
「あのふたり、何を話してるんでしょうね」と、席に着いたお客様が店主に声をかける。
そんな会話が、お店の一日の小さな物語の入口になってくれます。
推奨空間:カフェ・商業空間
静けさを引き締める『ネイビー額装』
最後は、紺色の額装です。
深い紺の枠は、金色のはなやかさをきりっと引き締めて、ふたりの内緒話を舞台の上に集めてくれます。
言うなれば、紺の額は夜のとばりです。
まわりを深い色で締めることで、金がランプのように前へ出て、白い髪と赤い花がひときわ鮮やかに浮かび上がる。
ただし、オフホワイトのマットで『間』を作っていますので、締めても重くはならず、静かな品が残ります。
特に相性の良い空間は、応接室のような一段あらたまった部屋です。

応接室にこの額装で飾ると、部屋に入った瞬間の第一印象が変わります。
紺の額が場のトーンをぱっと定めて、話題の起点をアート側に作れる。
昼の自然光では金の輪郭がきりっと締まり、夜の電球色では紺が深く沈んで、ふたりの表情が灯りの中に浮かび上がる。
会議やお話の席でも「あの絵いいですね」と自然に会話が生まれて、記憶に残る第一印象が作られます。
推奨空間:応接室・オフィス
まとめ
今回は、金色の中のふたりの内緒話をつかまえた『untitled』をご紹介いたしました。
この絵が家にあると、毎日の暮らしの中に、誰かと心を寄せ合う静かな時間がそっと灯ります。
それは、買った人だけが知る顔です。
まずは作品ページで、タイトルのないふたりが、あなたにどんな物語を語りかけてくるのか、その目で確かめてみてください。
世界限定50部、直筆サイン入りの一枚、売り切れたら二度と同じ機会は巡ってこないかもしれない出会いを、確かな体験に変えてください。
この作品の詳細・ご購入はこちらから
作品のご不明点や額装のご相談は、お気軽にお問い合わせください。
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、作家ジュン・オソンの直筆サイン入りの版画で、本物証明書が付属します。やまアートギャラリーでは、すべての作品を店主が一点ずつ検品してからお届けしています。
シルクスクリーンとはどんな技法ですか?
シルクスクリーンは、色を一版ずつ面で刷り重ねていく版画技法です。型を通して一色を刷り、乾かして次の色を重ねる工程を色の数だけ繰り返すことで、澄んだベタ面の色と、迷いのないくっきりした輪郭が生まれます。本作のフラットでポップな画面は、この技法だからこそ映えています。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本作は額装済みでのお届けですが、この記事でご紹介した3パターン以外の額装にも対応できますので、お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
送料は無料です。販売価格がそのままお支払金額となります。ご希望の方には領収書の発行も承っております。
※本記事の文章・画像の著作権は、やまアートギャラリーに帰属します。
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