【吹き抜けた風を、壁にとどめる】トム・エバハート『Blow Dry No 4』アクリル原画のご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
トム・エバハートの『Blow Dry No 4』は、風になびく一瞬を黒い筆の勢いだけで捉えた、世界にただ一点のアクリル原画です。版画ではなく作家が自ら絵の具を走らせた肉筆で、同じ筆致は二つと存在しません。作家直筆サイン・本物証明書付き、縦61cm×横76cmの横長・額装済。この記事では作品の物語・色彩・額装提案を館長が解説します。
この記事でわかること
- 『Blow Dry No 4』が捉えた『吹き抜けた風の一瞬』というテーマの意味
- エバハートが物語ではなく『線』からシュルツ作品に惹かれた背景(作家公式ステートメント)
- ピンク・青・黒の筆致が生む『速さ』と『呼吸する間』の秘密
- 横長の原画に似合う額装3パターンと飾り方
- 版画ではなく世界に一点の肉筆原画という希少性の意味

① 本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、トム・エバハート氏の『Blow Dry No 4(ブロウ・ドライ No.4)』という作品です。
しかも今日ご紹介するのは、版画ではありません。世界にただ一点だけの、アクリル原画です。
風って、つかまえられないものだと思っていたんです。
吹き抜けたら、それきり。形も残らないし、二度と同じ風は吹かない。
でもこの絵の前に立つと、たった今、目の前を風が通り過ぎた気がする。
ピンクと青の上を、黒い筆が一気に走り抜けている。
止まっているのに、動いている。消えたはずの一瞬が、画面の中でまだ生きている。
それが、この作品の核なんです。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、思わず息を止めました。
具体的な形は何も描いていない。なのに、風の速さと、その日の空気の温度まで伝わってくる。
そこからずっと、この絵のことが頭を離れなかった。
今日この作品を知ったら、一本の『線』というものの見え方が、きっと変わると思います。
この作品は、スヌーピー絵画が日本一集まるネットショップ、
『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。
概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
② 線に、命を吹き込む画家
トム・エバハートは、スヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツ氏から、世界で唯一、
ピーナッツのキャラクターを自由に描くことを正式に認められたアーティストです。
ただ、エバハートがシュルツ作品に最初に惹かれたのは、物語ではありませんでした。
一本の『線』だったんです。
若い頃、シュルツが描いた線をプロジェクターで大きく壁に映したとき、
その線が、フランツ・クラインやデ・クーニングのような、抽象表現主義の力強い筆致に見えた。
漫画の線ではなく、一個の絵画として見えた瞬間だったと本人が語っています。
(出典:Tom Everhart インタビュー『Maxi Taxi』ステートメント)
その『線を見る目』で描かれたのが、この『Blow Dry No 4』なんです。
③ 数字で見る『Blow Dry No 4』
まず、基本情報を整理します。
作品名:Blow Dry No 4
作家:Tom Everhart
技法:アクリル原画(版画ではない、世界にただ一点の肉筆)
サイズ:縦61cm × 横76cm
(横長・ゆとりのある画面)
エディション:なし(世界限定1点)
署名:作家直筆サイン
+ 本物証明書付属
体裁:額装済
ここで一番お伝えしたいのは、これが『原画』だということです。
版画は、同じ図柄が世界に何百枚と存在します。
でもこの作品は、エバハートが自分の手で絵の具を走らせた、たった一点。
同じ筆致は、この世に二つとありません。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、
原画というのは「探しても、そもそも数が存在しない」世界なんですよね。
流通に出てくること自体が、すでに事件です。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、この一枚がなぜ、消えたはずの風をとどめていられるのか、
その筆の話に迫っていきたいと思います。
④ 消えた一瞬が、絵の中で生き続ける理由
この作品には、はっきりした『形』がありません。
風になびく一瞬を、筆の勢いだけでつかまえた作品です。
なぜ形を描かないのか。
エバハートがシュルツから受け継いだ教えのひとつに、
「見慣れたものを、見たことのない角度で見せる」という言葉があります。
(出典:Tom Everhart Studios 公式ステートメント)
シュルツはある日、まったく同じ三本の線を並べて描いてみせたそうです。
そして、こう伝えた。
「同じに引いたはずの三本が、どれ一つ同じには見えない。人の目は、線を毎回新しく見るんだ」と。
エバハートは、その一本の線に宿る『生きた気配』を、
キャラクターの輪郭から解き放って、純粋な筆の動きにまで広げていきました。
だからこの絵の黒い線は、何かを描くための線ではなく、
エバハートの手が動いた、その速度と呼吸そのものなんです。
肉筆の原画だからこそ、絵の具の厚み、かすれ、飛沫が、描いた瞬間のまま残っている。
風は消えても、その風を受けた手の動きは、画面の上に永遠に残る。
そういう絵なんです。
朝起きてこの絵を見たとき、窓を開けた瞬間のような
軽い風が、胸の中を通り抜ける。
今日はどんな一日になるだろう。そんな気持ちに、そっと背中を押される。
⑤ 一発勝負の筆が生む、『速さ』の正体
さらにすごいのは、この『風の速さ』を、
技法そのもので体に感じさせてくるところなんです。
アクリル原画は、一発勝負です。
版画のように刷り直しはできないし、油絵のように何日もかけて塗り重ねるものでもない。
絵の具が乾ききる前の、ほんの数十秒のあいだに、
手を止めずに一気に走らせなければならない。
書道の一筆書きを思い浮かべてください。
途中で迷えば線が濁るし、止まればそこで気配が死ぬ。
この作品の黒い筆は、まさにその一発勝負を、迷いなく走り切っている。
だから線に『速さ』が宿るんです。
止まった絵の具なのに、見ている私たちの目が、勝手にその軌跡を追いかけてしまう。
飛び散った飛沫の一粒までが、手が動いた勢いの記録になっている。
・・・と、ここまでで筆の仕掛けはお分かりいただけたかと思います。
でもこの一枚が本当にすごいのは、その速さを支えている色の設計のほうなんです。
⑥ ピンクは体温、青は風、黒は速さ
この絵の前に立つと、まず画面の左半分から、
やわらかいピンクがそっと近づいてきます。
肌のような、少しあたたかいピンク。
そこに右半分から、澄んだ水色が広がってくる。
ピンクが体温だとしたら、青は、頬を撫でていく風そのものです。
あたたかさと涼しさが、画面の真ん中でそっと出会っている。
そしてその上を、黒い筆が一気に走り抜ける。
この黒がすごく大事で、色の中で唯一、『速さ』を持った存在なんです。
ピンクと青がその場の空気だとしたら、黒はそこを通り過ぎていく、風の軌跡。
目がその黒を追いかけるたびに、止まった絵が、また動き出す。
色と色のあいだには、キャンバスの白がのぞく場所がある。
その白い隙間が『間』になっていて、これだけ激しい筆致なのに、見ていて息苦しくならない。
ところどころに散った小さなオレンジの飛沫が、
朝の光のかけらのように、画面全体をふっと明るくしています。
朝の自然光で見ると、ピンクと水色が澄んで、部屋に涼しい風が通ったような軽さになる。
夕方の電球色では、ピンクがじわっと温度を上げて、画面全体がやわらかく熱を帯びる。
この絵は、いわば光に対して『呼吸する』んです。
照明を変えるだけで、吹いている風の温度が変わる。
朝は爽やかな朝風、夜は静かな夜のそよ風。
一日に二度、違う風に出会える一枚なんです。
⑧ この絵にはどんな額が合う?
ここからはこの作品にどんな額装が合うのか?私のおすすめを3パターンご紹介します。
風を主役にする『ホワイト額装』

この作品は縦61cm、横76cmの横長。ソファの上や、玄関の広い壁に、すっと水平に収まります。
横に広い画面は、風が左から右へ抜けていくその流れを、より長く感じさせてくれます。
白額は、ピンクと青と黒の筆致に『呼吸の余白』を作ります。
激しい筆の勢いを受け止めて、壁との間に静かなクッションを置いてくれる。
吹き抜けた風が、その余白の中でふわっと浮かぶ感覚。
リビングに掛けると、朝の光でまず水色が澄んで、部屋に涼しい空気が流れます。
子供が「これ、なに描いてるの?」と聞いてくる。「風だよ。今、通り過ぎたところ。」
「風って描けるの?」「トムさんは描けるんだよ。」
そういう会話が、この絵から自然に始まるんです。
夜はピンクが落ち着いて、画面全体がしっとりした空気になる。
家族が寝静まった後、リビングの照明を少し落としてこの絵を見ると、
黒い筆だけが、まだ静かに走り続けている。
あの速さの余韻が、一日の疲れを流してくれます。
実は私も筆致の強いエバハート作品を白額で飾っていますが、
白額にすると『筆の勢いが主役』になるんです。
額が目立たない分、手の動きが部屋の空気を全部持っていく。
それが白額の強さです。
推奨空間:家族が集まるリビング・広い玄関
速さを締める『ブラック額装』

明るい色の作品にわざわざ黒い額?と思うかもしれませんが、
これが驚くほどマッチするんです。
黒い額は、ピンク・青・黒の筆致に『額縁という滑走路』を引いてくれる。
筆の勢いが部屋に散らばるのではなく、額の中に凝縮される。美術館の壁に掛かった一枚のような、
凛とした存在感に変わります。
横長のこのサイズなら、カフェやサロンのカウンターの上、レジ背面の壁にも映える。
入口から一番最初に目が行くのがこの絵になる。
黒い額が「ここに本物の原画がある」と宣言してくれるので、空間全体に張りつめた空気が流れる。
来客が「あれ、なんですか?」と近づいてくる。
コーヒーを出す前にアートの話で場が温まる。
昼の自然光では黒額がコントラストを高めて、筆致がパキッと締まる。
夜のダウンライトでは黒が溶けて、絵が壁から浮き上がるように見える。
昼はギャラリー、夜はプライベートバー。一枚で二つの空間を作れます。
推奨空間:カフェ・サロン・オフィス
空気になじむ『ナチュラル木額装』

3つめは、あたたかみのあるナチュラルウッドの額装です。
この作品の筆致には、カリフォルニア・ベニスの乾いた風と光が流れています。
木の額は、その陽光と自然の空気をそのまま部屋へ呼び込む。
ピンクと青と黒が木目の上に載ると、筆の鋭さが少しだけ角を取って、『暮らしの中のアート』になるんです。
横長で圧迫感がないから、書斎のデスク上や、寝室のベッドヘッド上にもちょうどいい。
濃すぎない木目が、作品の色と黒い筆致を引き立てる。
就寝前にこの絵を見ると、黒い筆が走り抜けたその先に、明日の朝の風がある。そう思える。
吹き抜けた風が、一番穏やかに感じられるのがこの額装です。
目覚めたとき、壁にこの一枚がある。
それだけで一日の始まりに、すっと風が通ります。
推奨空間:書斎・寝室・読書スペース
⑨ まとめ
今日はトム・エバハートのアクリル原画『Blow Dry No 4』をご紹介しました。
具体的な形は何も描いていない。それなのに、たった今、目の前を風が通り過ぎた気がする。
ピンクと青の上を、黒い筆が一気に走り抜ける。
消えたはずの一瞬が、画面の中でまだ生きている。
それが、この作品がとどめている『吹き抜けた風の一瞬』です。
部屋に掛けたとき、この絵はただの『飾り』にはなりません。
朝は涼しい朝風で部屋を通り抜け、夜はピンクの温度でそっと空気をゆるめてくれる。
見上げるたびに、黒い筆が走り抜けたその先に、
まだ来ていない明日の風が見える。
それは、買った人だけが知る顔です。
そして、これは版画ではなく原画。世界にただ一点、同じ筆致は二つとありません。
「いつか」はこの作品には存在しない。風を感じた瞬間が、
一番近い距離にいる瞬間です。
失われたら二度と手に入らない一点を、確かな体験に変えてください。
概要欄にやまアートギャラリーへのリンクを掲載しています。
作品の詳細や追加の画像もご覧いただけますので、ぜひチェックしてください。
本日もご来館いただきまして、ありがとうございました。
この作品の詳細・ご購入はこちらから
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、トム・エバハート氏の直筆サイン入りの本物です。本作は版画ではなく世界にただ一点のアクリル原画で、本物証明書(COA)が付属します。当店は海外の提携ギャラリーから作品を直接取り寄せており、まだ一度もコレクターの手に渡っていない新品未使用の状態でお届けします。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本作は額装済みでお届けしますが、お部屋の雰囲気に合わせた額装のご希望があれば、お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
送料は無料です。販売価格がそのままお支払金額になります。海外からのお取り寄せのため、お支払い確認後4〜5週間前後でのご発送となります。
版画ではなく原画だと、何が違うのですか?
版画は同じ図柄が複数枚存在しますが、本作は作家が自らの手で絵の具を走らせた肉筆原画で、世界にただ一点だけです。同じ筆致・絵の具の厚み・飛沫の位置は二つと存在しないため、希少性が根本的に異なります。作家直筆サインと本物証明書が付属します。
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