【20年分の白黒が、壁に響く】トム・エバハート『COME AND GET ME, TOUGH GUY』ミクスドメディアのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
この記事でわかること
- トム・エバハート3年ぶりのモノクロ新作『COME AND GET ME, TOUGH GUY』の事実情報と希少性
- シュルツと20年間白黒だけを語り合った二人の対話の集約点としての本作の位置づけ
- ミクスドメディアで生まれる粒子の質感と、白黒の濃淡が時間で見せる表情の変化
- 書斎・応接室・カフェ、3つの空間に向けた額装提案

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、トム・エバハート氏の『COME AND GET ME, TOUGH GUY』という作品です。
カメラのレンズを覗き込んだら、そこにスヌーピーがいた、というだけの絵なんですよね。
ただ、その黒い粒のひと粒ひと粒に、20年分の沈黙が詰まっているような気がするんです。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、しばらく音が消えました。
賑やかな色がないぶん、こちらの呼吸の音だけが残るような、そういう静けさがあります。
今日この作品を知っていただけたら、白黒の絵がなぜ人の心を掴むのか、その理由を体感していただけると思います。
この作品はスヌーピー絵画が日本一集まるネットショップ『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。
商品ページのURLは記事内のリンクからご覧いただけます。
シュルツが手綱を渡した、ただ一人
トム・エバハート氏は、スヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツ氏から、世界でただ一人『ピーナッツ』のキャラクターを自由に描くことを公認された画家です。
二人は20年以上にわたって親交を続けました。
そして実は、その20年間で二人が話していたテーマは、色ではなく、もっぱら白と黒だったんです。
・・・どういうことか?というと、本日ご紹介する作品は、その20年の対話がそのまま絵になったような一枚なんですね。
数字で見る『COME AND GET ME, TOUGH GUY』
まずは事実情報からご覧いただきます。
- 作家:トム・エバハート
- タイトル:COME AND GET ME, TOUGH GUY
- 技法:ミクスドメディア
- エディション:世界限定125部(B&W/モノクロ)
- サイズ:縦85cm × 横110cm
- 体験:プロ額装済み
3年ぶりに発表されたモノクロ新作で、世界で125部しか刷られていない作品です。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、Tom氏のモノクロ作品は、出てきた瞬間が事実上の発売日なんですよね。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、なぜ世界中のコレクターが3年も待ったのか、その『温度』の話に迫っていきたいと思います。
20年間、ふたりは白黒だけを話していた
この作品が生まれる前、Tom氏はチャールズ・シュルツ氏が描いた『ピーナッツ』全作品に目を通したそうです。
何を探していたかというと、参照に使えるカメラのコマでした。
実はピーナッツの長い歴史の中で、カメラが描き込まれたコマは、たった2つしか存在しません。
そのうちの1つを下敷きに、この絵は生まれました。
そして、Tom氏はこう語っています。
「シュルツと私は、色について話したことが一度もない。20年間、白と黒についてだけ話してきた。」(出典:Tom Everhart, Houston Press, 2026)
二人の20年が、白と黒だけで濃縮されている。
そう知って改めてこの絵を眺めると、粒のひと粒ひと粒が、二人の対話の残響に思えてくるんです。
朝、コーヒーを淹れた手で壁に視線を移したとき、部屋の音が一段静かに落ちる。
そういう絵なんです。
カメラのレンズを、粒子で組み立てる
さらにすごいのは、その『静けさ』を、誰が見ても分かる作りで描き切っているところなんです。
これがどのくらいすごいか?というと、絵を構成している黒い粒の一つひとつが、ぜんぶハンコのように手で押し重ねられているような工程で生まれているんですね。
ミクスドメディアというのは、複数の版を重ねて一枚を仕上げていく技法です。
1回でもズレたら、レンズの輪郭が滲む。
それを何層も重ねながら、カメラの金属の硬さと、滴のような柔らかさを同居させているんです。
液体のようにぽたぽたと垂れた線。
機械らしく直線で組まれたボディ。
その対比が、白と黒だけなのに、触っていない手のひらまで反応します。
黒は影ではなく、静けさ
色彩の話に入ります。
この作品は、色がない、のではなく、白と黒だけで時間を語っている絵だと感じています。
朝の光で見ると、黒は深い湖のような落ち着きを帯びます。
夕方の照明を一段落とすと、黒は奥に引き、白い面が浮かび上がってドキッとするんです。
スヌーピーが乗っているレンズの中央、ここに置かれた『白』は、絵の中の呼吸の着地点です。
息を止めずに眺められるのは、この白が一拍の休符として効いているからなんですね。
黒は影ではなく、静けさ。
部屋で音楽を聴くみたいに、白と黒の濃淡を『聴ける』一枚です。
ピーナッツ全話で、カメラはたった2つ
先ほど少し触れた、カメラのコマの話を補足します。
シュルツ氏が55年間描き続けた『ピーナッツ』の、その膨大な数のコマの中で、カメラが姿を見せたのはわずか2回だけ。
その2回のうちの1回が、この絵のレンズになりました。
ピーナッツの歴史の中の『ほんの一瞬』が、Tom氏の手で125部だけ、世界に解き放たれた一枚です。
この絵にはどんな額が合う?
ここからは、この作品にどんな額装が合うのか?
私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
呼吸を整える『ブラック額装』
定番の組み合わせです。
書斎やホームオフィスなど、落ち着いた一人時間の空間を想定しています。
オフホワイトの広めの余白を、黒の細枠でぐっと締めます。
書斎の壁にかかると、黒い粒の密度がぴたりとはまるんですね。
朝、デスクに座って珈琲を一口含む。
その瞬間、壁の白い余白が一拍の静けさを連れてきます。
仕事に入る前のスイッチが、自然に切り替わる絵です。

白黒に灯をともす『ワインレッド額装』
応接室やライブラリーなど、来客を迎える空間向けの提案です。
白黒の作品に赤系の額装?と意外に思うかもしれませんが、白黒の絵ほど、額の中の『一色』が効くんです。
ワインの澱のような深い赤の枠が、絵の周りに静かな緊張感を立ち上げます。
応接室の本棚の上、もしくはライブラリーの読書椅子の正面。
来客が腰を下ろした瞬間、視線が自然と絵に向かい、「これは・・・」と言葉が止まる。
そこから始まる会話が、いつもの世間話より一段深い場所に着地するのを、私は何度か経験しています。

白壁に溶かす『ナチュラル木額装』
最後は、商業空間向けの提案です。
小さなカフェやギャラリー併設店を想定しています。
ナチュラルな木目の額が、絵の周りに温度を一段添えてくれます。
カフェの白壁に掛けると、モノクロ作品が空気にすっと溶け、それでいてカウンターから振り返るたびに視線をさらいます。
夕方、店内の照明が少し落ちると、黒の粒子が深く沈み、レンズの中のスヌーピーだけが浮かび上がってくる。
「あのカメラの絵、なんですか?」とお客様から声がかかる瞬間が、お店の物語の入口になります。

まとめ
ここまで『COME AND GET ME, TOUGH GUY』をご紹介してきました。
20年分の白黒が、壁に響く。
シュルツとTom氏が、色ではなく白と黒についてだけ話してきた20年の集約点が、この一枚に詰まっています。
それは、買った人だけが知る顔です。
世界で125部、3年ぶりのモノクロ新作という機会は、待っていれば次が来るものでもありません。
失われたら二度と手に入らないかもしれない一枚を、ご自身の壁の上の確かな体験に変えてください。
この作品の詳細・ご購入はこちらから
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、作家直筆サイン入りの本物です。海外正規ルートで仕入れた作品で、本物証明書が付属します。当店はトム・エバハート作品の取扱実績が豊富で、安心してお迎えいただける状態でお届けします。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本記事の3案以外にも、お部屋の壁色や家具に合わせたご提案が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
当店規定の配送方法でお届けいたします。詳細は商品ページの配送ポリシーをご確認ください。
白黒の作品はカラー作品と比べて部屋になじみますか?
はい、むしろ部屋の色を選ばないのが白黒作品の強みです。家具やカーテンの色味と喧嘩せず、空間全体を引き締める効果があります。本記事では書斎・応接室・カフェの3つの空間にどう響くかを具体的にご紹介しています。
ミクスドメディアとはどのような技法ですか?
複数の版を重ねながら一枚の絵を仕上げていく技法の総称です。1回でもズレると輪郭が滲むため、何層も精密に重ねることで、本作のカメラ部分の金属の硬さと、滴のような線の柔らかさが同居しています。

