【灯りがつながる夜を招く】ヒロ・ヤマガタ『テレフォン』シルクスクリーンのご紹介
ご来館ありがとうございます、やまアートミュージアム館長の山本です。
やまアートミュージアムは、私が運営するネットショップ『やまアートギャラリー』の魅力をご紹介するオンラインミュージアムです。
本日も心に残る一枚をお届けします。
この記事でわかること
- ヒロ・ヤマガタ『テレフォン』──限定350部シルクスクリーンの概要
- 五輪・エッフェル塔100周年の公式アーティストという作家の実績
- ロサンゼルスのアトリエで灯し直されたパリの夜という制作背景
- 数百色を刷り重ねるシルクスクリーン技法が「生きた灯り」を生む仕組み
- 朝・昼・夜で表情を変える色彩の動き
- 3パターンの額装提案と空間シミュレーション

本日のご紹介作品
本日ご紹介する作品は、ヒロ・ヤマガタ氏の『テレフォン』という作品です。
絵の前に立つと、夜なのに、胸の奥がふっと明るくなります。
通りに並んだお店の窓が、ひとつ残らず極彩色に灯っているんです。
カフェの灯り、ジャズクラブの灯り、パティスリーの灯り。
その光が暗い夜の中で手をつなぐように響き合って、行き交う人たちの足音まで聞こえてきそうになる。
正直に言うと、初めてこの絵を見たとき、しばらく目が離せなかったんです。
夜なのに、この街は誰ひとり寂しそうじゃない。
そんな第一印象でした。
今日この作品を知ったら、ご自宅の夜の壁が、少しにぎやかに見えてくると思います。
『街並み』を飾るのではなく、『灯りがつながる夜』を飾るとはどういうことなのか?
その感覚を、ぜひ最後までご一緒させてください。
この作品はヒロ・ヤマガタのシルクスクリーンを取り扱う、ネットショップ『やまアートギャラリー』で取り扱い中です。
世界の祝祭を描いた日本人
ヒロ・ヤマガタは、1948年に滋賀県米原で生まれた画家です。
東京の広告制作の世界を経て、パリの国立美術学校で学んだ後、1978年にロサンゼルスへ拠点を移します。
そこから、あの目の覚めるような極彩色のシルクスクリーンが生まれていきました。
ヤマガタの名を世界に知らしめたのは、街の絵だけではありません。
1984年のロサンゼルス・オリンピック、自由の女神の100周年、エッフェル塔の100周年。
世界が祝うその節目の公式アーティストに、彼は何度も選ばれているんです。
つまりヤマガタは、『世界の祝祭の空気』を絵にすることを、国家規模で託されてきた画家だということです。
その『祝祭の灯り』が、一番身近なかたちで降りてきたのが、本日ご紹介する『テレフォン』です。
数字で見る『テレフォン』
数字で押さえておきたいポイントを、簡潔にお伝えします。
- 作家:ヒロ・ヤマガタ
- 技法:シルクスクリーン
- サイズ:縦42cm × 横105cm(横長のパノラマ構図)
- エディション:限定350部
- 付属:本人直筆サイン/シリアルナンバー記載
ここで一つ、希少性の話をさせてください。
ヤマガタの街景シリーズは、1枚の中に数百もの色を刷り重ねて作られています。
つまり、量産がきく版画ではなく、1枚に膨大な手間が折り畳まれた限定品なんです。
その上で、横105cmのパノラマでこれだけ街が賑わう構図は、シリーズの中でも数が限られます。
コレクターとして正直に言えることがあるとすれば、この手の作品は迷った時点で負けなんですよね。
・・・ただ、数字で語れるのはここまで。
ここからは、この夜の街がどこから生まれたのか?
その『灯りの温度』の話に迫っていきたいと思います。
ロスのアトリエで灯した、パリの夜
ヤマガタが描き続けてきたのは、パリの街角、カフェ、公園といった『人が集う場所』でした。
面白いのは、その多くがパリではなく、ロサンゼルスのアトリエで描かれているということです。
太陽の街で、記憶の中のヨーロッパの夜を、一枚ずつ灯し直していく。
だからこの『テレフォン』の灯りは、写真のような記録ではなく、『あの夜、楽しかった』という記憶そのものの色をしているように感じられます。
画面をよく見ると、店の名前にも遊びが効いています。
ジャズクラブの看板には、名曲のタイトルでもある『ステラ・バイ・スターライト』。
星明かりの下のステラ、という名前のお店が、夜の真ん中で一番明るく光っているんです。
夜、仕事から帰って照明を落とし、ふとこの絵を見たとき。
自分の部屋の壁の中で、誰かの楽しい夜がまだ続いている。
『絵を飾る』のではなく、『にぎやかな夜を一枚、壁に灯しておく』。
ヤマガタの街をお迎えになった方が口を揃えるのは、そういう種類の体験なんです。
色の数だけ、夜を刷り重ねる
さらにすごいのは、その『灯りがつながる感じ』を、誰の目にも届く形に作ってあるところなんです。
シルクスクリーンというのは、1回の作業で1色しか刷れない技法です。
赤い看板を刷って、乾かして、黄色い窓を刷って、また乾かして、青い夜空を刷っていく。
ハンコを、1ミリもズレずに、何十回と押し重ねていく作業を想像してみてください。
1回でもズレたら、看板の文字も、窓の灯りも、ぜんぶ滲んで台無しになります。
それを色の数だけ繰り返して、ようやく1枚の夜が立ち上がります。
ヤマガタの版画が数百色と言われるのは、それだけ多くの灯りを、一つひとつ別の版として刷っているからなんです。
だから、ひとつの窓の色が、隣の窓とは微妙に違う。
その微妙な差が、街全体を『生きている灯り』に見せています。
これがどのくらいすごいか?というと、近づいて見たときに、看板の一文字ずつ、窓の一つずつにピントが合う瞬間が、必ず見つかるということです。
その距離は、買って自宅に飾った人にしか出会えません。
・・・と、ここまでで『テレフォン』の賑わいが、ただ描き込んだのではなく、色の数だけ版を重ねた『手間の層』であることが、お分かりいただけたかと思います。
この層が、暮らしの中で何を起こすのか?
ここからは色の話、つまり一日の中で街の灯りがどう動くかの話に移ります。
夜なのに、あたたかい
『テレフォン』の色は、置かれた部屋の時間帯で、表情を変えます。
朝、自然光が部屋に入ってくる時間帯。
夜の街の青がすっと軽くなって、看板の赤や黄色が、おもちゃ箱みたいに楽しく前へ出てきます。
部屋に入った瞬間、ふっと頬がゆるむ。
そんな絵なんです。
昼、光が一番強い時間帯。
無数の色が一斉に立ち上がって、街のざわめきが聞こえてくるようになります。
『色を聴ける一枚』というのが、近い表現かもしれません。
夜、間接照明を一段落としたとき。
ここでこの絵は本領を発揮します。
部屋の灯りと、絵の中の窓の灯りが、同じ温度で溶け合って、壁と部屋の境目が見えなくなる。
色を意味で語ると『赤=派手』『青=静か』のような図式になりがちですが、ヤマガタの夜はそうではありません。
朝はおもちゃ箱、昼はざわめき、夜は団らん。
一日の中に、小さなお祭りが生まれる絵なんです。
無数の灯りの中に、ぽつんと暗い窓も混じっていて、その暗さがあるから、灯った窓のあたたかさがいっそう沁みる。
ドキッとしますよね、あの感覚です。
この絵にはどんな額が合う?
ここからはこの作品にどんな額装が合うのか?
私のおすすめを3パターンご紹介させていただきます。
夜を締める『ブラック額装』
まず1案目は、ご自宅のリビングや応接室向けの定番、ブラックの額装です。
『灯りがつながる夜』を、夜そのものの色で囲ってあげる組み合わせ。
額縁を深い黒でまとめると、街の極彩色が、舞台に上がった照明のように、いっそう鮮やかに浮かび上がります。
朝、白い光が部屋に差し込むと、黒い額縁が窓枠のように働いて、絵の中だけ別の街がのぞいているように見えます。
夜、間接照明を落とすと、黒が背景にすっと沈んで、街の灯りだけが宙に浮かびます。
仕事から帰って、ソファに座り、ふと壁を見て肩の力が抜ける。
家族が『今日もこの街、にぎやかだね』と一言だけ言う。
そういう絵になります。
実は私自身、賑やかな絵ほど、額はあえて黒で静かに締めることが多いんです。
絵の中の灯りが一番気持ちよく光れる状態を、最初に作ってあげたい。
そう考えると、この作品はブラックに落ち着きます。

灯りを温める『ワインレッド額装』
2案目は、変化球の1つ、ワインレッドの額装です。
『ただでさえ賑やかな絵に、赤い額?』と思うかもしれませんが、画面の中で一番楽しい光、つまりカフェやジャズクラブの暖色を、額縁の側がそっと外まで延ばしてくれる組み合わせなんです。
おすすめの空間は、カフェやレストランの個室、バーのカウンター裏。
そうした商業空間で、『この一枚が店の夜を作っている』状態を狙うときに、最も力を発揮します。
夕方、店に灯りがともり始める時間帯。
額縁のワインレッドが店内の照明と呼応して、壁の絵と店の空気がひとつの夜に溶けていきます。
夜、照明を落とした店内では、深い赤が背景に沈み、絵の中の街の灯りだけが会話の中心になる。
オーナーの方が常連客に、『これはヒロ・ヤマガタの街でね』と語り始めるとき。
その一枚が、店の格をひとつ上げてくれます。
ジャズが似合う店なら、看板の『ステラ・バイ・スターライト』が、そのまま店の隠れたテーマソングになります。

夜に金を灯す『アンティークゴールド額装』
3案目はもう一つの変化球、アンティークゴールドの額装です。
書斎やダイニングなど、少し大人の落ち着きが欲しい空間で力を発揮します。
ゴールドというと派手なイメージがあるかもしれませんが、アンティークゴールドは燻んだ古典金。
主張しすぎず、けれど『良いものがそこにある』という気配だけが、静かに残る色です。
朝、ダイニングに朝陽が差し込むと、燻んだ金がほのかに反射して、街の灯りがいっそう古き良きパリの色に見えてきます。
夜、手元の灯りだけを点けたとき、金縁が暗がりに溶けて、無数の窓の灯りだけが浮かび上がる。
食卓を囲んだ家族が、『あのお店、入ってみたいね』と、絵の中の店を指さして話し始める。
そんな会話が、毎晩の食卓に生まれる一枚になります。

まとめ
ここまで、ヒロ・ヤマガタの『テレフォン』をご紹介してきました。
灯りがつながる夜が、部屋に来る。
そう書くと少し詩的に聞こえるかもしれませんが、実際に飾ってみると、朝は頬がゆるみ、夜は壁の中で誰かの団らんが続いている。
そんな日常の手応えとして、確かに残ります。
それは、買った人だけが知る顔です。
世界に350部、しかも数百色を一枚ずつ刷り重ねて生まれた、本人直筆サイン入りの一枚。
失われたら二度と手に入らないかもしれない一枚との出会いを、確かな体験に変えてください。
この作品の詳細・ご購入はこちらから
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よくあるご質問
この作品は本物ですか?
はい、ヒロ・ヤマガタ本人の直筆サインが入った本物のシルクスクリーンです。作品下部にシリアルナンバーも記載されており、当店がこれまで多くのヒロ・ヤマガタ作品を取り扱ってきた実績のもとでご案内しております。
額装は変更できますか?
はい、額装のご相談を承っております。本記事ではブラック・ワインレッド・アンティークゴールドの3案をご提案しておりますが、お部屋の雰囲気に合わせた別の額装もご提案可能です。お気軽にお問い合わせください。
送料はかかりますか?
配送方法・送料につきましては、当店の送料ポリシーに沿ってご案内しております。詳しくは商品ページまたはお問い合わせよりご確認ください。
シリアルナンバーで価値は変わりますか?
本作は限定350部のエディション作品で、各作品にシリアルナンバーが記載されています。番号による価値の優劣は基本的にございませんが、限定数そのものが希少性を担保しており、流通量が限られる点が資産価値の裏付けとなります。
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